このページでは、安全な潜り方・魚を獲るコツ・魚を寄せるコツ・水中銃の安全な使用法・前日及び当日の注意事項についてご紹介しています。長文です、覚悟してお読みください。

◎ご参加される方も、されない方も以下を読んで下さい。
知っているだけでも、結果は違ったものになってきます。
◎より安全に潜るための10のルール
多くのフリーダイブ世界チャンピオンを輩出している、ハワイのカーク・クラック氏がコースで教えている内容をベースに、より安全に潜る方法をご紹介します(スピア向けに一部、修正しています)。

1.必ず二人1組で潜り、交互に潜ることでお互いの安全を確認しあいます。

2.相方の浮上後、6回の呼吸までは見届けてください。90%のブラックアウト(意識喪失)は、水面浮上後に起こります。

3.深度と潜水時間がわかるフリーダイブモード付きコンピューターを使用しましょう。

4.『自分のことは自分が一番わかっている』という考えは捨てましょう。これまでにもあなたより格段に潜れるトップレベルのフリーダイバーでさえ、ブラックアウトで命を落としています。自分の安心して潜れる範囲(深度・時間)内で楽しみましょう。

5.潜降の際は水面でスノーケルを口から外します。こうすることによって、万が一ブラックアウトになった場合も一定時間、水の浸入を防ぐことができます。また水面浮上時、クリア(空気を消費)する必要なく、即座に呼吸が出来るメリットがあります。スノーケルを咥えた状態でブラックアウトすると、即座に水が肺へ浸入することになり、危険です。

6.ウェイトは-10m(*)で中性浮力になるようにすることをお奨めします。これは、潜降により多くのエネルギーを消費することになりますが、酸素の少なくなっている帰り(浮上)を楽にすることと、万が一の場合に−10m以浅では自然に浮くことで安全性を高めることができます。

7.飲料水をたくさん飲むようにしましょう。体内の水分が長時間にわたって奪われてくると、例えば午前中には楽勝だった-20mに2分間のダイブでも、午後にはブラックアウトを起こさせる場合があります。

8.しっかり水面休息を取ってください。推奨は水中にいた時間の2倍(2分間のダイブなら4分間の休憩)です。この休憩時間を安全に、かつ極端に短くできる呼吸法(ハイパーベンチレーションではありません。自分の脳をだまして潜水時間を伸ばすハイパーベンチレーションは、大変危険で全くお奨めできない呼吸法です)がありますが、これはベテランの方にしかお奨めできないので、ここでの紹介は控えます。

9.万が一、あなたのバデイ(相方)がトラブルに遭ってしまったら、即水面に上げ、気道を確保し、呼吸を促してください。目の間に息を強めに吹きかけることも吸気を促す面では効果的です。間違っても唾を吐き掛けないように。

10.自分の居場所がいつでも、すぐ人にわかるように必ずブイを使用しましょう。往来する船への目印にもなりますし、銃につけておけば大物を撃った場合も、逃げられる可能性が少なくなります。また、疲れた場合はつかまって休むことも可能です。
(*)-20m以深へ潜る方への参考深度です。おおよそ、自分の潜水深度の半分に設定したら良いでしょう。
*'07年度女子世界チャンピオンのマンディ・ロウ・クルックシャンクもインストラクターとして在籍している、パフォーマンス・フリーダイブ(ハワイ)では、世界最高レベルの講習が受けられます。興味のある方はご参加ください。


◎魚を獲るコツ(初級編)
初心者の方に、主にブダイをターゲットとした漁法をご紹介します。

1.長く潜る呼吸法を行います(レベルや条件によって異なるため、詳細は控えます)。

2.対象魚を見つけ、静かに潜降(上体を90度曲げ、片足を上げます)します。

3.水底に近づくにつれ、キックを弱めていきます。

4.対象魚には可能な距離まで体で近づき(銃を伸ばさない)、背景が刺さらない(砂)ものや距離であることを確認し、銃を伸ばして気付かれた時に撃つ、というタイミングで行ってください。
◎魚を獲るコツ(中級編)
中級者の方に、主にポンド(450g)以上の魚を仕留めやすい方法をご紹介します。中級の方になるといくつもの方法がありますが、ここでは魚寄せの基本形となるものをご紹介します。

1.長く潜る呼吸法を行います。

2.静かに潜降します。(−15m以深では、水面から魚が視認できないことも多いので、必ずしも対象魚を見つける必要はありません)

3.水底から5m離れたところで、キックをやめます(自然に沈む)。付近の安全を確認し(オニヒトデなど)、静かに着底します。

4.目を閉じ、何も考えず、意識を心拍に集中させます。ゆっくりと脈打つ心拍を感じてください。
*魚の寄せ方:いくつかの方法がありますので試してみましょう。深度、魚種、あなたがどれくらい海のリズムをマスターできているか、どれくらい待てるかによっても寄ってくる魚は変わってきます。

A.うつむいたまま、砂をひとつまみ握り、パッと上に向かってまく。
B.小さな貝殻などで岩をこする。
C.水中銃のバンドをラバーポイントのグローブでこする。
D.のどで音を鳴らす。
E.狙いをつけて「こい。こい。」と念じる(笑)。冗談のようですが、これで寄せられることも結構あります。

5.30秒〜1分後、目を開け、ゆっくりと顔を上げます。この際、周囲の魚が最も緊張しますので、微弱な心拍の乱れにも瞬時に反応し、逃げられてしまいます。意識はまだ心拍に集中させていてください(重要ポイントです)。狙う魚種、サイズのものが射程内にいれば泳ぐ方向を予測して銃を構え、可能であればキルショットを狙います。キルショットでない場合、同じ場所での漁は難しくなります。また少し離れた場所(15m程度以上)で再開してください。

◎水中銃の安全な取り扱いについて
1.コック(ゴム掛け)時は周りをよく見て安全を確認してから行ってください。*初心者講習ではインストラクターがコックします。

2.コック時およびコックした銃は離れていても、絶対に人に向けないようにしてください。

3.魚達は水中銃に敏感に反応しますので、潜降の際、銃は体の線に沿って出来るだけ隠れるようにして持ちます。

4.発射後、岩に刺さったり(普通は刺さらないように撃ちますが、万が一)、返しが引っかかったりして簡単に抜けない場合は一度銃を捨ててまず浮上してください。充分な休息時間をおいた後、再度潜降して取るか、取れない場合はインストラクターを呼ぶようにしましょう。

5.使用後は真水でしっかりと洗いましょう(特に機関部)。メンテナンスもまた、銃を安全に使用する上で重要な要素です。

◎ご参加前日及び当日の注意事項
◎前日はしっかり睡眠を取り、アルコールは最低限にとどめておきましょう。終わったら気持ち良く呑めば良いのです。

◎当日の食事:しっかりと食べると単純に波酔いしてしまうというのもありますが、内臓の働きが活発になるとより多くの酸素を消費してしまい、息が持ちにくくなるという側面があります。軽食で済ませることをお奨めします。また牛肉やコーヒーなどは心拍を上げてしまうので、息が持ちにくくなり実力を発揮できなくなってしまうことがありますので、当日は避けた方が良いでしょう。
◎さいごに
最低限にまとめたつもりですが、結構長くなってしまいました。ここまで読んで頂きありがとうございます。
普段、陸上で生活している我々にとって、海は憧れであり、また思いがけない油断や慢心によって恐ろしい場所ともなり得ます。人間本来の本能が制御、統制化されつつある陸では一生体験できないような素晴らしい感覚を得ることもできます。海のルールとリズムを少しづつ体と感覚で覚えていき、その素晴らしい世界を皆さんと共有できれば、これ以上のことはありません。また、スピアフィッシングを通じて出会った世界中の仲間達とは最新の技術・器材・情報などで交流しあえる、素晴らしい財産です。そして更にこの輪を、もっともっと拡げていきたいと思います。

『魚が少ない』といわれることもあるサイパンですが、写真(↓)を見てもわかって頂けるように、私達は毎日のように海へ行き、新たなポイントを見つけ、”居る処には居る”魚達を相手に魚突きを愉しんでいます。
リゾートとしてだけでなく、サイパンで『本格的な海を愉しみたい』方々は是非お越しください。
いつも敬意をもって海と接し、共に愉しみましょう。
 
◎器材の選び方
マスクやフィンなどをお持ちの方はご自分の、まずは使い慣れた器材で始めてみてください。

ここでは、実力がついてきていずれ欲しくなる器材の中の選び方を簡単にご紹介します。

−マスク・・・ご自身の顔にあった(サイズや幅)物の中で、低容量でかつ視界が広い物。日本人ダイバーに人気のマンティスは容積が大きく、素潜りにはあまりお奨めできませんが、最近出たマンティスLV(ロウ・ボリューム)やマンティス5などは低容量で良いと思います。

−スノーケル・・・マウスピースが咥えやすく、蛇腹部分や弁のない、シンプルなもの。弁があると水が完全にクリアされないので、強く息を吸い込んだ時に気道に入ってむせることが多々あります。なおかつ、弁に傷が入ったりモデルによっては弁が裏返ったりした場合に簡単に元に戻せないものもあります。蛇腹部分はクリアの際に微量の抵抗を生み出し、浮上の際は大きく揺れてマスクを引っ張る点からお奨めできません。またバディの安心のためにも、ご自身の安全のためにも、先端部分には蛍光色(オレンジが◎)のテープを巻くことをお奨めします。

−フィン・・・ダイビングと違って魚突きは長時間になることが多いため、柔らかめのロングフィンがお奨めです。また柔らかいことで多くの時間を占める水面の移動が楽になります。

−グローブ・・・耐久性を求めるとゴワゴワしたり魚を持つときに滑りやすかったりするので、手のひら部分にポイントラバーを配したものをお奨めします。最近はストレッチ素材で指先での作業が出来るタイプのグローブが発売され始めているのでこちらがお奨めです。グローブは一番の消耗品です。穴が開いたりしていると結構、魚で切ることがあります。使用状態にもよりますが半年程度を目安に交換が良いでしょう。

−ブーツ・・・グローブとブーツに関しては消耗品です。使用頻度にもよりますが、1〜2年交換と考えて良いでしょう。MEW3ミリブーツがお奨めです。5ミリだと、−20m以深ではフットポケットの中でスカスカになり浮上時に頼りない印象を受けました。
サイズは1サイズ小さめの、少しタイトなぐらいがちょうど良いでしょう。

−スーツ・・・地域の水温に適したものであれば、なんでも良いと思います。ただ胸にパットがないとコックの度に後悔するので、ついてなければ代用品を探しましょう。フードは体温保持とクラゲ予防に非常に役立ちますが、眩暈(めまい)を感じる方が結構いるので、出来れば友人などに一度貸してもらって試してみてください。眩暈を感じるようであれば、フード付きラッシュガードを中に着るのが良いと思います。フード付きスーツはかぶらなくても首の保温効果がかなりあるので、水温27℃程度以下地域では必須でしょう。

−ロングフィンバッグ・・・ビーチからでもボートからでも意外に便利なので、持っておくとずいぶん楽です。RIFFEのものが容量が大きく、スーツからブーツまで入るのでお奨めです。

器材も新製品が出てきますのでそのつど使っては比べての評価になりますし、今後変わることがあるとは思いますが、今まで使ってみた中で、お奨めの器材の各1位は以下です。


個人の好みもさまざまなので一概に「これがNO.1!!」というと語弊があるかも知れませんが、今までの経験で良かったものをご紹介します。  
  マスク(OMERエイリアン)低容積+広視野を両立させたマスクです。
:RIFFEアンバーレンズマスク(VISO、NAIDA、MANTIS5の3モデル)とかく"白"の反射にごまかされがちな人間の眼からより良く魚の影が見えるようになっています。水面からも、水底を逃げる根魚などがよく見えます。
   スノーケル(OMERズーム)シリコンが硬すぎず柔らかすぎず、慣れると手を使わなくてもマウスピースをプッと吐き出せます。先端がオレンジになっている点も有効です。
   フィン(WATER WAY/Power Blade)ご存知の方は少ないと思いますが、ダントツのトップです。向こう10年、これを超えるフィンは生まれないと思います。グラスファイバー製のこのフィンは、職人が4時間をかけて削りだすハンドメイドで、5段階の硬度があります。成長に従って、徐々に硬めのものが欲しくなりますが、最も硬いNO.5でも、プラスチックフィンのソフトぐらいの蹴りの軽さです。とにかく、圧倒的に進み、カーボンと違って強靭な耐久性があります。
   グローブ:CRESSIウルトラストレッチ2.5o(細かい指先での動作などもしやすく、ラバーポイントで魚も掴みやすい。ラバーポイントは魚を寄せる時にも有効です。)グローブおよびブーツ(又はソックス)は消耗品です。使用頻度によって、半年〜1年で替えてください。
   ブーツ/ソックス(MEW3mm) 5mmなど厚めのものは−20m以深になるとスカスカしてきます。薄くて磯場も歩ける、ソールがしっかりしたものは、現時点ではこのソックスしか見当たりません。見た目よりはずいぶん耐久性があります。
    スーツ(OMER 3Dカモ)スピア界で初めてカモフラージュのスーツを発表したOMERの、3Dパターンです。かなり効き目があります。着易さでは、圧倒的にRIFFEの3mm2ピーススーツです。濡らさなくてもスルッと着ることができます。
*スーツは、メーカー発表のサイズが全くアテになりません。身長、体重からサイズ表を見て選ぶと、まず不適格なものになります。かならず実際に試着してご確認ください。
    フィンバッグ(RIFFEフィンバッグ)大容量+肩かけストラップもついてて、しかも丈夫。
   水中銃:ゴルフクラブにウッド、アイアン、パターがあるように、用途によって使い分けます。ウッドに当たる、長距離用にはRIFFE EURO110に16o2本掛け、シャフトは6.35oのレストタブ付きラージシャークフィンをダブルラップで、純正の200FTライン装備のリールにすると、初速が速い上に飛距離もパンチもあり、リーフから大物まで対応できます。
アイアンに当たる、取り回しが良く、中・近距離でトリッキーな動きをする魚にはGERONIMO90やONE105、OMER CAYMANカーボン。-20m以深では、ONE105やCAYMANカーボンに18mm1本がけをお奨めします。−20m以深でのGERONIMO90なら、75用のラバーを使用すると良いでしょう。
パターに当たる、近距離の穴撃ちにはGERONIMO55や60が良いと思います。

始めの1本なら、GERONIMO90や75が使い易く、値段も手頃なので良いと思います。
「とにかく持ち運びが気になる」という方は、2つに分かれる、RIFFE EURO TRAVELLER90が最高に便利です。シャフトもねじ込みタイプで半分の長さになり、分けると、最長部でも61pになりフィンバッグに難なくおさまります。

  ◎販売器材も充実!
日本では入手困難で高価な世界一流のスピア器材も、ミクロネシア随一の品揃えと、お得なお値段で販売しております。
お取扱いブランドは、クレッシーサブ、OMER、RIFFE、C4、WATER WAY、SPORA-SUB、AIMRITE。品揃えはこちらをご覧ください。

マリアナス・アプネア・スピアフィッシング・クラブ(MASC)代表:浅井
ようこそ、エキサイティングな世界へ。

素潜りでのスピアフィッシングには、精神性、かけ引き、魚の特性を読むことなど、高いスキルが要求されます。
人間本来が持つ狩猟本能を呼び起こし、海に感謝しながら狩りを楽しみましょう。奥の深い世界があなたを待っています。

'07 第1回サイパン スピアフィッシングトーナメント(サイパン総合情報サイトMAIDO!掲載記事)を主催、参加者26名。大会は無事成功しました。

'07 第3回グアム・マリアナス・スピアフィッシングチャレンジ参加(参加者34名)総合5位
協賛スポンサー

'08 第2回サイパン・スピアフィッシング・トーナメント主催

写真提供:Saipan Tribune
今回は42名のダイバーが、サイパン、テニアン、ロタ、グアムとマリアナ全島から参加。地元の新聞にもトップで取り上げられ、42名無事に帰還し大会を成功で終えることが出来ました。
協賛スポンサー



(写真)サイパン・トリビューン紙
'08 第4回グアム・マリアナス・スピアフィッシングチャレンジ参加(参加者42名)ササモト・アサイチーム部門優勝
(写真)サイパン・トリビューン紙
協賛スポンサー

 
'09 第3回サイパン・スピアフィッシング・トーナメント主催
 
写真提供:Hideo Honda

第1回の島西側半分、第2回のサイパン島周辺全域から第3回はエリア無制限となり、更に熱い闘いが繰り広げられました。
今回は34名のダイバーが、サイパン、テニアン、グアムから参加。地元の新聞にもトップで取り上げられ、34名無事に帰還し大会を成功で終えることが出来ました。

   '09 第5回グアム・マリアナス・スピアフィッシングチャレンジ参加(参加者50名)ササモト・アサイチーム総合準優勝  
   '10 MICRONESIAN GAME サイパン代表

第4回サイパン・スピアフィッシングトーナメント参加(参加者25名)ササモト・アサイチーム総合優勝
 

tony,felix,ronald.jr,frank,ronald.srModel: Jamie Womach photo by Dave Womach